女性店長のチーム管理
女性だから好き嫌いが激しいなどと言うと、私は違うと怒られそうですが、あくまで一般論の傾向の話をしています。これまでの経験からいうと、女性同士のほうが、いったん感情のもつれが生じると、回復に時間がかかるようです。女性店長は広い心を持って、チーム内に感情のもつれが生じないようにチーム管理をすることが大切です。
1.女性店長は人材を組み合わせて使う
女性の弱みとして、男性よりも好き嫌いが激しいという傾向が見受けられます。 女性店長の中には、好き嫌いでスタッフを評価してしまう人がいます。また、スタッフ同士でも、あの人は好き、嫌いという感情が表に出てチームワークが乱れることがあります。女性店長は、組織というものは色々な人材を組み合わせて成り立つということ を肝に据えましょう。そして、スタッフにも理解させるようにします。
2.女性店長は甘えの気持を捨て去る
女性店長自身が自分は女性だからと、少しでも甘えの気持を持っている と、組織のタガが緩んでしまいます。女性だからという甘えの気持は完 全に捨て去ることが大切です。女性店長は男性店長以上に厳しい面と、女性らしく優しくフォローする面を使いわけます。常に公平で信賞必 罰がはっきりしている店長に対して、スタッフは信頼を寄せるのです。
3.女性店長はリーダーシップを発揮する
女性店長は特にリーダーシップを発揮するように心がける必要があります。リーダーシップ とは、この人についていきたい、この人と一緒に仕事をしたいという気持ちを持たせることです。そのためには、常にスタッフに対して、自分のビジョンを語ることです。自分の考える仕事とは何か、どんなお店にしたいのかなど、大きな視点に立って語り、共感を得るようにします。
4.女性店長は派閥を作らせない
女性はとかく派閥を作りたいという傾向があります。そして、アパレルシ ョップや百貨店などでよく見られるのは、売上高トップのスタッフがリー ダーとなり、女性店長に対抗するグループを作ることです。店長はシフトをばらすなどしてグループの分断を図ると共に、全員が一丸となって取り組めるようなテーマを打ち出して、チームを一つにまとめることです。
5.女性店長は本音を聞く機会を作る
女性店長から見て、スタッフが笑顔で仕事をしていると、何となくチーム が上手くいっているのだと安心します。しかし、ある日突然、「辞めたい」 と言われてびっくりすることがあります。表面的には明るくても、本音では不満を持っているかもしれません。店長はスタッフと飲食する機会などを作って、日頃からスタッフの本音を聞き出すようにします。