入口の作り方
1.入口で店の格式を表現する
飲食店などで名店といわれる店は、入口から店の中に入るまでに儀式があります。例 えば、石段を上がるとか、門をくぐるとか、のれんをくぐるとか、敷居をま たぐなどです。これらはいずれも、店に入るまでに期待感を高めたり、 心の準備をしたりする時間を用意しているのです。入口には、店の格式 が表現されているのです。
2.入口がどこかはっきり示す
敷地から入る店であれば、敷地から店の入り口まで、店のイメージに合 致した素材で導入路を作ります。そして、ここが入口だとわかるような作 りにします。例えば、ツル性植物をからませたアーチを設置するなども 効果的です。価格訴求の誰でも入りやすい店ではなく、あえて入る前に 心の準備を求める店にして、専門店を強調するのも1つの方法です。
3.テントを店のコンセプトに合わせる
ファサード(店の正面)にテントを使用する場合には、店のコンセプトに 合わせたテントを使用することが大切です。まず色です。色には、暖か さを感じさせる色、高貴なイメージの色など、それこそ色々ありますか ら、店のイメージに合った色にします。そして、素材の選び方。同じ色で も、キャンパス地とビニール地では、まったくイメージが異なります。
4.入口は照明を明るくする
人間の心理として、入口が暗いと入りにくいものです。したがって、入口 の照明は明るくすることが大切です。大衆的な店なら蛍光灯で明るく照ら せばよいのですが、専門店チェーンでは、電球系の明るいランプで照らす のがよいでしょう。ファサードが浮き立つようにします。また、看板は スポットライトで照らすことが必要です。
5.ファサードのディスプレイは左側に設置する
ファサードにディスプレイを設置する場合には、向かって右側よりも、 左側に設置したほうが、自然で入りやすい印象を受けます。その理由は、 人間の視線は左側から始まって、右側へと移る習性があるからです。 そして、文字を書いた看板などは、右側に配置します。それは、右側で視線が止まって、じっくりと読んでもらえるからです。