店長の仕事・店長の役割2
店長の仕事・店長の役割の中から、損益計画の作成についてご説明します。アクティブ・コンサルティングの豊富な店長研修の実績を踏まえて、誰でもわかるようにできる限り完結にご説明したいと思います。
損益計画の作成
店長は、ただ売り上げを高められるだけでは不十分です。売り上げを高めるのと同時に、経費をコントロールして営業利益を高められるようにすることが重要です。店長は損益計画を作成する能力を身に付けなければなりません。
1.損益計画を立てられるようになる
企業全体の実績は、1店舗ずつの売上や利益の合計です。したがって、店舗単位で確実に利益を計上することが重要です。そのためには、 店長は損益計算書を読めるようになることはもちろん自分の店の損益計画を立てる能力を身に付けることが必要です。
最終的には本部の計画が優先しますが、本部からのトップダウンの計画と、店舗からのボトムアップの計画を突き合わせる過程をを経て、店舗の損益計画を決定することが望ましいと考えます。
2.損益分岐点を把握する
店長が自分の店の損益計画を立てるためには、自店の損益分岐点を把握しておくことが大切です。損益分岐点とは、利益も出ないが、損失も出ないという売上高のことです。
計算方法は、経費を固定費と変動費に分け、損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動比率)の計算式に当てはめて、算出します。損益計画を立てるときには、固定費プラス利益目標を当てはめて、算出します。
3.人件費をコントロールする
全体の経費の中で、そして変動費の中で、最も大きなウエイトを占めるのは、人件費です。したがって、店長の実務の中で、最も重要な仕事は、人件費のコントロールということになります。
店長は、ワークスケジ ュールを綿密に作成して、作業管理を徹底することが大切です。
4.固定費は本部に相談する
固定費は、通常は店長だけの権限では、下げることは困難です。しか し、どうしても固定費が高くて、損益分岐点が高くなり、利益を出すことが難しい場合は、固定費にもメスを入れる必要があります。
このようなときは、スーパーバイザーに相談して、固定費の削減を本部と掛け合ってもらうようにします。
5.ロス管理を徹底する
ロスは損失そのものであり、売上高換算すると、ものすごく大きな金額となります。例えば、経常利益率が3%であれば、ロス金額÷0.03が 売上換算の金額ですから、理解していただけるはずです。
ロス対策は店長一人ではできませんから、スタッフ全員を巻き込んで取り組むことが大切です。ただし、ロスを恐れて、在庫を削減し過ぎると、今度は機会ロスが生じるので、要注意です。
ポイント
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